医学部受験の予備校でおすすめは?

毎年3月10日と言えば東大と京大の合格発表の日ですね。
昨日が阪大の合格発表でした。
合格された方々は本当におめでとうございます。
惜しくも不合格だった方々は、後期にチャレンジする、私立に進学する、浪人する、と様々な選択肢があると思いますが、ご自身が後悔しないような決断をして頂きたいです。

ところで、
医学部合格のためにはどこの予備校が良いとか悪いとか。
いろいろ検索しているうちにこのブログに辿り着いた人も結構いるようです。

あいにく俺自身は1浪目に代ゼミで2浪目に河合塾ってだけで、他の予備校のこと知らないから詳しいアドバイスはできません。

ただ一つだけ言えるのは、結局のところ受かるかどうかは自分次第であるということ。
塾とか予備校はそれなりに知名度あるとこ行っとけば、あとは自分がどれだけやるかの違いで合否は決まります。
宅浪で受かる人もいるし、俺みたいに仕事しながら受かる人もいるわけです。

でも一応せっかくの医学部生ブログなので、塾・予備校に関して少し見解を書いておきます。

河合塾はテキストに収録されている問題の質が非常に高いと感じました。
どの科目も全ての項目を網羅していて、数学と理科は特に合否を左右するような絶妙な難易度の良問が多く含まれるので、学習効果が高いです。
河合塾ならテキストの予習復習を完璧にするだけで東大理一までは十分合格できるだろうと思います。
それ以上のレベルの理三、京大医学部、阪大医学部になるともっと多様な問題を解いて処理力を挙げておく必要があるでしょうけど。

その点、代ゼミはテキストの質が低すぎました。
けっこう抜けがあるというか、網羅度が低いというか、最低限はクリアしてるけど東大受かるには市販の問題集も自習する必要があります。

駿台は他人から聞いた話だとテキストの質はそんなに良くないらしいです。
上位クラスが使うテキストは難問ばかりで学習効果に疑問符が付くこともあるようです。
ただ、合格実績に関しては理系は駿台が一番良いですね。
それは、もともと優秀な生徒が多く集まってくるから、結果的に合格者数も多くなるとのこと。
だから強力なライバルと競い合えるという意味では駿台はおすすめです。
阪大医学部にも駿台出身者が多く、次点で河合塾出身者が多いです。

他には、いわゆる医学部専門予備校と呼ばれるやつも多数あります。
これは年間学費が軽く500万円以上かかるような塾です。
親が開業医とかで、どうしても医学部に行かないといけない、でも国公立は無理そうで私立の医学部を目指す生徒が多く通っています。
お金があって私立の医学部だけを専願で目指すなら、まあ良い選択だと思います。
たとえば英語は、私立医学部の入試問題では医学的な文章が出されることも多いです。
医学部専門予備校はそういう問題を多くテキストに入れているので、知識も身につくし医学系の英単語にも自然と慣れていきます。
それに生徒が少人数だから個別授業を多くして丁寧な指導が行き届くのも良いと思います。

まあ普通の浪人生は駿台か河合塾にいけば失敗は無いです。
あとは、自分がどれだけ予習→授業→復習のサイクルを徹底できるかどうかで合否は決まります。

現役生なら、もっとマイナーな塾も選択肢になります。
関西だと、鉄緑会、研伸館、高等進学塾あたりが有名でしょう。
鉄緑会は東大理三と京大医学部の合格者数が多くて近年かなり注目されていますけど、つまりそういうハイレベルな学力を持つ現役生向けなんですよね。
鉄緑会は高一の段階で既に入試レベルの問題が多くテキストに入っています。
このカリキュラムに付いていけるのは、東大や京大や国公立医学部を真剣に目指していて、かつ、「このまま順調にいけば現役合格できるだろう」ってレベルの学力を持つ現役生に限られます。
それ以下の学力の生徒が鉄緑会に通っても効率が悪く、消化不良になります。
そういう現役生には研伸館や高等進学塾がおすすめです。